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論述

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娘からの写メ

どうやら、大学の問題のようだ
大学では、こんな問題が出るんだぞお、とても言いたかったのだろう
それともヒントでも欲しかったのだろうか?本人は頭を抱えていた

「自分の考えを書けばいいんだろ」と言いながら
視線は活字をなぞり、その問題の解釈を始めていた

論述問題の存在すら全く知らない
大学では、この様な問題を出すんだ、と少しばかり感心した
クイズ感覚で、自分ならこう書くなと構想する

まずウィキペデで事件概要と憲法20条を調べた

神戸高専剣道実技拒否事件(こうべこうせんけんどうじつぎきょひじけん)とは、公立学校の学生が、自己の宗教的信条に反するという理由で、必修科目である剣道の履修を拒否したため留年処分となったうえに、次の年も留年処分となったため、学則にしたがいその退学処分にした処分に対して、違法であると取消しを求めた国家賠償法に基づく損害賠償請求訴訟である。学校教育における信教の自由の保障が争われた憲法学上著名な判例のひとつである。
とのこと

一審では、原告(元学生側)の請求を却下
高裁では、地裁の判決を破棄し、逆転で原告勝利
つまり、学校側の負けが決まった


遊び心でキーボードをたたく
考えて書くことは面白い
400文字に減らすのが困難だった、その3倍の文量を削り落とす
1時間後に娘に返信をした



A君は当時未成年で、親の保護下に置かれていた。
そもそもA君には信仰の自由はあったのだろうか。
親が熱心な信仰者の場合、子供は否応なしに従う事も少なくはない。
信仰の深さは、其々に異なるが、子供には親の考えが全てであり、生きるための『信仰の不自由』ともいえる。
A君は実技を拒否したが、着替えて実技以外は全てに参加し、実技時間のみは正座をして内容を記録し、レポートの提出を試みたが、拒否されている。
その行為は、実技と比較しても軽くはなく、精神的にも負担になる行動だ。
「やりたくない」ではなく「できない」と解釈する方が自然である。
教師という聖職者であれば、ましてや武道という教育において、なぜ人道的に手をさしのべる事が出来なかったのか。
この様な問題を法廷に委ね、判決が下っても誰も幸せになれない、そして判決といえども正しくはない。
この問題で一番大切なのは、信仰の自由でも憲法でも法律でも内規でもなく、人道である。



娘の感想は
人と違う視点だ、けどこれは落とされる・・・…
らしい

生徒側からでも学校側からでもその他でも
論述は、どんな視点からでも書けると思ったが
あえて変化球を投げ
武道学科の問題なので、人道という言葉で〆た

娘に対しては
様々な視点や考えがあること
正解など有って無いようなことと伝えたかった
「自信を持って書きなさい」


少数意見の父より
by usui1966 | 2013-07-30 23:32


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