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善と善

ある哲学者が言った

「世の中には悪は存在しない、全ては善である」

この考えを知った時は、とても共感した

戦争でも、犯罪でも
本人からすれば、善の行為

たとえ、人から何かを奪う行為でも
その本人からすれば、何かしらの理由でそれは善の行為だと
この世に、悪は無いのだと

出来事を、一般論や法律などで判断するのであれば
善・悪を分けることも出来るかもしれないが
本人にとっては、そんな他人の考えを全て除いてしまえば
すべての行動は善の意識で考え判断され、行われている

日常的なことだと
ズル休みとかは、行きたくない、寝ていたい、とかが今の自分にとっては徳と判断した
財布を拾った、10万円入っていた、「助かるなあ」とネコババしてしまた

では、10万円入りの財布を警察に届けて、持ち主に返った場合は
「落とした人は困っているだろうな、良い事したことになるのかな?」
そんな、ちょっとした良い気分の優越に浸れるかもしれない

どちらも、今の自分にとって、徳という善を選択した形だ

極論だけど
仇討ちという形で、当事者の恨みを優先した殺人も認められていた時代もある
原始時代は、生きていくためには何でもやったのではないだろうか

自分にとっては、絶対に認められない悪は存在するが
相手にとっては、それは悪ではなく善なのだ

立場によって、大きく異なる

その時の状況によっても
善悪の判断もひっくり返る

そんな考えを、何となく理解しようとすると

何かで対立しても
少し、相手の立場を考えてみる余裕が生まれる気がする

by usui1966 | 2017-01-23 23:12


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