杏が初めて相武館の一員として
相武館の道衣を着て稽古に行った 妻は一人で古谷塾から寂しそうに帰って来た 古谷先生も今日はとても静かだったようだ いつも居る者がいない 稽古場に物足りなさが充満していたことだろう 慣れるまでしばらくかかりそうだ しばらく子供たちの帰りを夫婦で待っていた こんな空気も珍しい、とても静かだ 仲良く、言い争いをしながら帰って来た二人 妻は発散するように杏に今日の様子を聞く 茜から、一本背負いからの朽木倒しのような連続技で、取ったそうだ 初日というのに元気な杏 かたや、先輩というのにやられて落ち込み暗い茜…… 全中の危機感が急に増した 嫌なやつが現れた、それも今となりにいる 新人戦で勝つよりも、こいつに勝つほうが難しい 父にはこんなことは、とうに予測していた だからやらせたい、残酷だがやらせてみたい 県大会では、44に二人の相原臼井が 対戦相手は少しばかり戸惑うだろう
by usui1966
| 2007-03-22 23:59
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