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世界への日本柔道

柔道の大イベント、世界選手権がもうすぐ始まる
その間際に日本にとってはマイナスなニュースが入ってきた
『山下氏 落選』
理事選に破れ日本人理事が居なくなってしまった
IJF加盟以来55年ぶりの事のようだ
ただでさえ、ランキング制導入、世界選手権を毎年開催など
改革と言っていいものか迷うが、変わっている昨今
今までも日本の発言力不足からの変化は否めない
そして理事が居なくなり議決権を失った
ますます世界ルールや規定が変わることだろう
これは、講道館柔道との開きをも意味する
講道館の柔道が薄れていく
「講道館柔道は日本だけ、日本の常識、世界の非常識」にならなきゃいいが
少年達は自分たちの柔道とテレビで見る柔道に
明らかな違いを感じ、困惑しそうだ

国連的に考えるなら
日本はIJPの常任理事になるべき存在

最近『戦争広告代理店』なる本を読んだ
ボスニア紛争の裏舞台で活躍した
広告代理店(PR企業)の話
イメージ戦略をPR企業が手がける
クライアントはボスニア外務大臣、発注先はアメリカPR企業
それは、ポスターやCMで単に宣伝するのではなく
世界各国の首脳との根回し
演説の方法・教育
表情・しぐさまでの演技指導
演説の原稿はアメリカ受けするように、すべてPR会社が作る
短いテレビニュースにいかに効果的に放送されるか策を練る
「民族浄化」「強制収容所」などの言葉をたくみにつかい
ときには情報の改ざん発信
偽りの証言者を作り出す
世界の心を捉えるために、ありとあらゆる事を行う、目的のためには手段を選ばない
敵に対してはイメージダウンさせるため、同じく手段を選ばない
ナチス再来、今起きてる最大の弱いものいじめを演出した
最初は見向きもしなかったボスニア紛争を
世界の大問題に発展させ、アメリカを、国連を動かし
悪者 ユーゴスラビア(セルビア)、善者 ボスニア、という構図を仕立て上げてしまった
恐ろしい事だが、そのPR企業がボスニアに付かなかったら、相手側に付いていたら
勝者と敗者は逆転していたはず
何を信じていいのか判らなくなるが
アメリカ社会では、PR企業は重要、PR企業先進国
情報戦とは怖いものだ
電話やFAX(今はメールやネットも含む)新聞、雑誌、テレビ・ラジオ放送
それら一つ一つが弾丸であり、爆弾や地雷
事実は関係ない、都合のいいように印象付ければいい
そして、国連加盟国という陪審員を動かしてしまうのだから

不本意ではあるが
今、全日本柔道連盟はアメリカのPR企業を雇うべきではないだろうか
などと、安易に思った
日本には無言の美学があるが、世界には理解してもらえない
その他、根回し、マスコミ対策、表現方法、など
日本の柔道界は、世界に対してあまりにも無策なような気がする
by usui1966 | 2007-09-13 23:59


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